一人ひとりに合った最適なライフケアの実現へ
「仮想人体生成モデル」を構築中

人生100年時代と言われる中、自分らしく長生きするためには、個々の身体や健康、ライフスタイルや性格、嗜好性などもふまえた「一人ひとりに合った最適なライフケア」が重要になってきます。
多くの情報を網羅的に把握し、適切なソリューションを導き出す支援をするため、人の身体や心理、生活など多岐にわたる長年の研究資産を持つ花王と、深層学習など最先端の計算科学技術を有する株式会社Preferred Networksが、「仮想人体生成モデル」を共同で構築中です。

「仮想人体生成モデル」とは、健康診断で得られる身体に関する項目から、ライフスタイル(食事、運動、睡眠など)や性格傾向、嗜好性、ストレス状態、月経などの日常生活において関心の高い項目まで、多種多様な1,600以上の項目を備え、これらがどのようなパターンで現れるのかを示すことができる統計モデル*1です。ある項目のデータを入力すると、別の項目の代表値(平均値±標準偏差、最頻値など)を出力することが可能です。

例えば、内臓脂肪面積を測定するには、通常はコンピューター断層撮影(CT)検査が必要ですが、健康診断結果などエンドユーザーが既に持っているデータから統計的に推定することができます。いろいろな事業会社が持つサービスの中で他のデータと組み合わせれば、エンドユーザーのライフスタイルや運動・食事習慣などに合わせた最適な解決方法の提案を考えて頂く事ができるでしょう。

この統計モデルは、協業する事業者や研究機関にAPI経由で提供し、さまざまな価値創造や提案をする際に活用することや仮説構築の際に使うことなどを想定しています。*2
将来的には、ライフケア・ソリューションの提供を支援する事業として成長させることで、人々の健康と充実した生活の構築に貢献していきます。

*1 訓練データから統計的なパターンを抽出し、それをもとに推論を行なうシステムの一種
*2 本モデルは医療機器プログラムではありません。疾病の診断や治療、予防を目的としたものではなく、健康の維持や増進のための行動変容につながるきっかけを提供するなどの活用を想定しています。

・花王とPFN、「仮想人体生成モデル」を共同開発
https://www.kao.com/jp/corporate/news/business-finance/2022/20220228-001/

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