「自分の個性を生かしたメイクをしたい」という声が、昨今多く聞かれます。
花王グループのカネボウ化粧品は、1982年に日本人女性の顔を調査し、目や鼻、口などの大きさや配置の美しいバランスを定め、顔のパーツの配置によって印象が変わることを報告しました。それから40年近い年月が経ち、現在は当時にもまして個性や美の多様性が重視される時代。そこで花王は、それぞれの顔の個性を見極めて生かすメイクアップの提案をめざし、改めて日本人女性の顔に関する調査を行いました。
20〜30代の日本人女性104名の顔を撮影し、眉の角度、目の角度、目の面積、鼻の長さ、顔の横幅、顔の縦横比などの32項目を詳細に測定し、それぞれの平均値を算出。さらに104名の顔を合成して「平均顔」画像を作成しました。
次に、顔写真を20〜30代の男女400名に提示し、8つの印象「かわいい」「やさしい」「上品」「知的」「大人っぽい」「美人」「印象が良い」「親しみがもてる」の程度を評価する調査を行いました。そして8つの印象それぞれについて、上位20名の顔の32項目で測定した平均値と「平均顔」の数値を比較し、計測値の相関分析を行うと、印象ごとの特徴があらわれました。
たとえば、「かわいい」の評価が高い顔は額が広く目が縦に大きい、といったように顔の印象を特徴づける要素が明らかになったのです。
また、「平均顔」は各項目の測定値においてほぼ中央値であることから、顔の個性を見いだすヒントになります。このパーツの配置や形状のバランスを「平均フェースプロポーション」としました。
花王では今回得られた知見を、商品やツールの開発、“個性美”を演出するメイクアップ提案などにつなげることで、お客さまの望む美の実現に貢献していきます。
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https://www.kao.com/jp/corporate/news/rd/2021/20210127-002/
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