人は、肌の色や質感などのわずかな違いを瞬時に読み取り、肌の印象を感じ取ります。花王では肌を美しく見せる化粧品を開発するために、肌印象を客観的に評価する手法を研究してきましたが、繊細な肌の質感を一目で判断する人の目はまさに高感度センサーで、人の目と同じレベルで評価することは、とても難しいことでした。
そこで花王は、画像解析に強い人工知能(AI)技術をうまく使えば、肌印象を客観的に評価できるのではないか?と考え、研究を進めてきました。その結果、顔画像から17.8mm四方の領域を切り出した“肌パッチ”画像を作成してAIに学習させると、精度よく肌印象を評価できることを見出し、まずは、見た目の「素肌らしさ」「化粧肌らしさ」の印象を客観的に評価する「化粧感評価AI」を構築しました。切り出した“肌パッチ”の結果を統合すれば、顔全体を1枚の画像にすることができます。
この「化粧感評価AI」は、例えばファンデーションの「素肌らしさ」の評価に応用することができます。その他にも肌年齢や化粧崩れの程度など様々なAIの開発に成功しており、今後も人の目のような高感度センサーを目指してAIの改良を進め、化粧品の商品評価などに広く活用していきます。
角層細胞のうるおい状態を可視化する新技術を開発
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総合皮膚科学スキンケアブランドとして、「SOFINA iP(ソフィーナ iP)」をリブランディング 「角層トリートメント 基礎化粧液」新発売 「ベースケア セラム<土台美容液>」リニューアル
肌をこすらず、クッションローラーでファンデーションをのせる新提案 『プリマヴィスタ デイトリートメントバーム<ローラータイプ>』を発売
皮膚バリア機能が低下傾向の敏感肌は、 アトピー性皮膚炎の肌とセラミドプロファイル*1が類似