2021.11.01
-放っておくとしわになることも⁉ 毎日のケアが肝心!
朝晩の冷え込みに、秋の深まりを感じるこの頃。
笑ったときや夕方鏡を見たときなどに、目もとのちりめんのような浅い細かなしわが気になることはありませんか? それは乾燥のサインかもしれません。
マスク着用時は他人の視線が目もとに集まります。この機会にお手入れを見直してみましょう。
冬の室内環境で6時間過ごした肌 (室温25℃、湿度15%)
【before】
【after】 浅く細かなしわがくっきり
上の写真を見てドキッとした方もいるのではないでしょうか。
目もとは、頬に比べて皮膚も角層も薄いため、水分が蒸発しやすく、うるおいが不足しがちです。
加えて、冬には、冷たく乾燥した外気にさらされる機会や、暖房のきいた湿度の低い部屋で過ごす機会が増え、肌の水分量が低下。肌表面のしなやかさが失われ、よく動かす目もとは乾燥を感じ、写真のようなちりめんじわの発生などにもつながるのです。
気温と温度の変化
気象庁ホームページ 過去の気象データ(東京)よりグラフ化
目もとの角層水分量
2018年夏-2019年冬 花王スキンケア研究所調べ
30代、50代女性 夏n=80、冬n=77
また、目の下や目尻といった目もとの乾燥意識は、年齢とともに高まる傾向にあります。
乾燥が気になる部位(年代変化)
2021年1月 花王調べ
肌の乾燥悩みを有する20-59才女性 n=229
日常の何気ない行動やしぐさが、目もとの乾燥に拍車をかけることも考えられます。当てはまる項目が多いほど要注意。チェックしてみましょう。
目をこする癖がある
紫外線を浴びる機会が多い
スキンケアには手間暇をかけない
肌の調子やその日の行動に合わせてお手入れを変えない
入浴後や洗顔後、時間がたってからスキンケアをすることが多い
冬は熱めのお湯で顔を洗う
アイメイクを落とすとき、手でゴシゴシこする
アイシャドウをつけるとき、ブラシや指に強く力を入れる
目もとの乾燥対策は、毎日のお手入れが肝心です。ここでは、普段見落としがちなポイントからスペシャルケアまで、お手入れ方法をご紹介します。
メイクを落とすときには、つい肌をこすりがちですが、力は不要。肌にもまつ毛にもやさしくなじませることが大切です。
目のまわりに円を描くように、クレンジング料をやさしくなじませます。
目を閉じて、まつ毛の上に指の腹~側面を密着させ、生え際から毛先までなでおろします。力を入れず、ゆっくり左右に指を動かすのが、目もとに負担をかけないコツ。
目を閉じたまま、指でまつ毛を持ち上げるようにして、同様にやさしくなじませます。
オイルやクリーム、ジェルなど、どのタイプでも方法は同じです。濃いメイクをしたときは、ポイントメイクアップリムーバーなどの専用アイテムを使いましょう。
化粧水を使った実験では、特に意識せずにつけると目もとへの化粧水のつき方にムラができることが確認されています。つまり、つけ方には癖が出やすいということ。化粧水や乳液、クリームなどをつけるときには、目もとへの指の当て方まで意識しましょう!コットンを使う場合も同様です。
【指の当て方を意識しない場合】
青く見えるのが化粧水がついていない部分。目のまわりを中心に化粧水がついていないことがわかります。
【指の当て方を意識した場合】
目のまわりはもちろん全体にムラなく化粧水がついていることがわかります。
揃えた指の腹をまぶたの丸みに沿わせ、力を入れずに目頭から目尻に向かってなじませます。
指の当て方は、指の腹とまぶたが密着し、隙間がないのが〇。
指が反って目もとの凹凸にフィットしないと塗りムラにつながります。
コットンを使うときも指先まで意識しましょう。
スペシャルケアとして、部分用シートマスクで目もとへの集中的なうるおい補給をしたり、しわが特に気になる部分にしわ改善美容液をつけるのもいいですね。特に、寝る前には、クリームをたっぷり使ったスペシャル保湿ケアがおすすめです。
まぶた、目の下にクリームやアイクリームをのせます。印の位置に、たっぷり、盛るようにのせるのがポイント。
親指はあごに。中指と薬指を使い、まぶたの目頭~目尻をワイパーのように往復させながらクリームをなじませます。力を入れずに優しくゆっくり。
目の下も同様に。
また、日中、目もとの乾燥を感じたときには、手軽に使えて携帯にも便利なミスト状化粧水でこまめな保湿を心がけましょう。
乾燥を感じさせないうるおった目もとは、とても魅力的に映ります。毎日を丁寧に過ごしている様子が感じられるからかもしれません。
美肌は一日にしてならず。まずは基本のケアから丁寧に行なってみませんか。
監修・ヘアメイク: ビューティリサーチ&クリエーションセンター