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いよいよ冬本番。気温も湿度も低く、肌の乾燥が気になりますね。今回は、目もとのお手入れをご紹介します!
上の写真を見てドキッとした方もいるのではないでしょうか。目もとは、頬に比べて皮膚も角層も薄いため、水分が蒸発しやすく、うるおいが不足しがちです。
加えて、冬には、冷たく乾燥した外気にさらされる機会や、暖房のきいた湿度の低い部屋で過ごす機会が増え、肌の水分量が低下。肌表面のしなやかさが失われ、よく動かす目もとは乾燥を感じ、写真のようなちりめんジワの発生などにもつながるのです。
また、目の下や目尻といった目もとの乾燥意識は、年齢とともに高まる傾向にあります。
日常の何気ない行動やしぐさが、目もとの乾燥に拍車をかけることも考えられます。当てはまる項目が多いほど要注意。チェックしてみましょう。
Check List
目もとの乾燥対策は、毎日のお手入れが肝心です。ここでは、普段見落としがちなポイントからスペシャルケアまで、お手入れ方法をご紹介します。
① クレンジング ~こすらずになじませる~
メイクを落とすときには、つい肌をこすりがちですが、力は不要。肌にもまつ毛にもやさしくなじませることが大切です。
円を描くようになじませる
目のまわりに円を描くように、クレンジング料をやさしくなじませます。
左右に動かしながらまつ毛をなでおろす
目を閉じて、まつ毛の上に指の腹~側面を密着させ、生え際から毛先までなでおろします。力を入れず、ゆっくり左右に指を動かすのが、目もとに負担をかけないコツ。
まつ毛を持ち上げてなじませる
目を閉じたまま、指でまつ毛を持ち上げるようにして、同様にやさしくなじませます。
オイルやクリーム、ジェルなど、どのタイプでも方法は同じです。濃いメイクをしたときは、ポイントメイクアップリムーバーなどの専用アイテムを使いましょう。
② 保湿 ~指の当て方まで意識する~
化粧水を使った実験では、特に意識せずにつけると目もとへの化粧水のつき方にムラができることが確認されています。つまり、つけ方には癖が出やすいということ。化粧水や乳液、クリームなどをつけるときには、目もとへの指の当て方まで意識しましょう!コットンを使う場合も同様です。
指の当て方を意識しない場合
青く見えるのが化粧水がついていない部分。目のまわりを中心に化粧水がついていないことがわかります。
指の当て方を意識した場合
目のまわりはもちろん全体にムラなく化粧水がついていることがわかります。
※蛍光剤を配合した化粧水での塗布再現。化粧水がついている部分が明るく見えます
指の腹を密着させて目頭から目尻へ
揃えた指の腹をまぶたの丸みに沿わせ、力を入れずに目頭から目尻に向かってなじませます。指の当て方は、指の腹とまぶたが密着し、隙間がないのが〇。指が反って目もとの凹凸にフィットしないと塗りムラにつながります。コットンを使うときも指先まで意識しましょう。
③寝る前の目もとのスペシャルケア ~盛り&ワイパー塗り~
スペシャルケアとして、部分用シートマスクで目もとへの集中的なうるおい補給をしたり、シワが特に気になる部分にシワ改善美容液をつけるのもいいですね。特に、寝る前には、クリームをたっぷり使ったスペシャル保湿ケアがおすすめです。
クリームはたっぷり! ワイパーのようになじませる
まぶた、目の下にクリームやアイクリームをのせます。印の位置に、たっぷり、盛るようにのせるのがポイント。親指はあごに。中指と薬指を使い、まぶたの目頭~目尻をワイパーのように往復させながらクリームをなじませます。力を入れずに優しくゆっくり。目の下も同様に。
また、日中、目もとの乾燥を感じたときには、手軽に使えて携帯にも便利なミスト状化粧水でこまめな保湿を心がけましょう。
乾燥を感じさせないうるおった目もとは、とても魅力的に映ります。毎日を丁寧に過ごしている様子が感じられるからかもしれません。美肌は一日にしてならず。まずは基本のケアから丁寧に行なってみませんか。
花王 ビューティリサーチ&クリエーションセンター ビューティセラピスト
官能評価のプロとして、テクスチャーや成分の特徴をいかしたスキンケアメソッド開発を担当。オンラインイベントやセミナーでのレクチャー経験も多数。またビューティレッスンを行うスタッフ教育にも携わり、実践的なスキルを身につけることができる的確な指導に定評がある。
2022年12月21日
北方一恵
花王ビューティリサーチ&クリエーションセンター
ビューティセラピスト