Q.UV対策はマスクだけでいい?

UV対策はマスクだけでいい?

紫外線量が急増する季節を迎えようとしています。今回は、美肌を守るための紫外線対策についてご紹介します。

油断大敵!マスクで紫外線は遮れません​​

「ちょっと近所に出掛けるくらいなら、すっぴんにマスクで大丈夫!」や、「サングラスや帽子があれば完璧!」と思っている方、意外と多いのではないでしょうか?
下の写真は、紫外線が当たった部分が紫色になる人形を使用して、マスク着用時に紫外線が肌に到達するのかを確認した結果です。紫外線はマスク※1を透過しているのがわかります。
実はマスクで覆われていない肌だけでなく、マスクの下の肌も日やけのリスクがあるのです。

※1 一般的な不織布のマスク

紫外線で肌が紫色になる人形に日やけ止めを塗布せずに一般的な不織布マスクをして紫外線を照射。

帽子、サングラス、マスクのすき間から肌に紫外線が到達していることがわかります。


日やけ止めをムラなく塗布するメソッド​​

紫外線が気になる外出時は、マスクをつけるつけないに関わらず、顔全体にムラなくしっかりと日やけ止めを塗布しましょう。
マスクを着用した外出時にも、紫外線からしっかりと肌を守るテクニックをご紹介します。

1 「らせん&一方向塗り」

塗布方法は、肌にくるくるとなじませる「らせん塗り」や、一方向になじませる「一方向塗り」が一般的ですが、その二つを組み合わせる「らせん&一方向塗り」がおすすめです。ムラなく塗り残しなく肌に塗布できます。

△「らせん塗り」
塗りムラや塗り残しができやすい

(イメージ)

△「一方向塗り」
筋ムラが残りやすい

(イメージ)

◎「らせん&一方向塗り」
塗りムラ、塗り残し、筋ムラ無く均一に塗れる

(イメージ)

日やけ止めがついている部分が黒く見えます(イメージ)
日やけ止め(当社SPF32 PA+++ ミルクタイプ)の塗布状態を花王独自の解析方法※2で確認

※2 紫外線分光画像計測技術

2 日やけ止めタイプ別 塗り方テクニック

日やけ止めには、 SPFやPAなどの紫外線防御能の違いだけでなく、ミルクやジェル、クリームなどテクスチャーなどの違いもあります。 ここでは、 「らせん&一方向塗り」を使った、テクスチャーのタイプ別塗り方テクニックをお伝えします。

ミルクタイプまたはジェルタイプ
伸びがよく、みずみずしい感触やさらっとした仕上がりが特徴です。
両頬、額、鼻、顎に置き(①)、大きならせんを描きながら塗布(➁)した後、大きく一方向になじませる(③)と、顔全体にムラなくキレイにのばすことができます。

クリームタイプ
ミルクやジェルタイプに比べるとのびは重めですが肌に密着しやすい特徴があります。顔の複数個所にクリームを細かく置き(①)、小さならせん塗り(➁)をしたあと、すき間を埋めるように一方向に短くのばします(③)。

左:「らせん&一方向塗り」なし
右:「らせん&一方向塗り」あり

(イメージ)

「らせん&一方向塗り」で、ミルクタイプ※3の日やけ止めを塗ると、すき間や筋ムラなく顔全体に均一にキレイにのばすことができます。

※3 当社SPF32 PA+++ ミルクタイプ使用の場合


マスクによる「擦れ」や「とれ」への対策​​

「らせん&一方向塗り」でしっかり日やけ止めを塗っても、マスクを着用することで蒸れたり、マスクの縁や耳にかけるゴム紐で擦れたりすることで、日やけ止めがとれやすくなっています。

ここでは、マスク着用時でも日やけ止めがとれにくくなる方法をご紹介します。

POINT1 “クロス塗り” による日やけ止めの重ね塗り

「らせん&一方向塗り」で顔全体に塗ったあと、指の腹を使ってクロスを描くように重ね塗りすると効果的です。

こすれや摩擦に強く、落ちにくい日やけ止めを選ぶのもおすすめです。

POINT2 擦れやすい部分に おしろいを

「らせん&一方向塗り」で顔全体に塗ったあと、ファンデーションを塗らない時は、擦れやすい部分におしろいを塗布すると効果的です。

紫外線対策だけでなく、帰宅時には日やけ止めをきちんと落とし、化粧水や美容液、乳液等での保湿を忘れないことも大切です。
日々丁寧なケアを心掛けて、美肌を守りましょう!

北方 一恵

花王 ビューティリサーチ&クリエーションセンター ビューティセラピスト

官能評価のプロとして、テクスチャーや成分の特徴をいかしたスキンケアメソッド開発を担当。オンラインイベントやセミナーでのレクチャー経験も多数。またビューティレッスンを行うスタッフ教育にも携わり、実践的なスキルを身につけることができる的確な指導に定評がある。

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